奄美出身の学生を支援

奄美奨学会(本部・東京都)の理事長に就任した東京龍郷会元会長の大江修造さん(73)が活動周知のため12日、南海日日新聞社を訪れた。

 奄美奨学会は創立98年の歴史を持つ財団法人。1913年(大正2年)の設立以降、郷友会関係者の寄付金などを財源に奄美出身者への経済的支援に貢献してきた。

対象者は専門学校や短大、大学、大学院などに通う奄美出身者。修学期間中に月額3万円(大学院生は3万5千円)を無利子で貸す。毎年度4人が上限で他の奨学金との併用も可能。卒業後10年以内の返還を義務付けている。

  「奄美から多くの人材が巣立つことは出身者共通の願い。後進の育成に役立てたら」と応募を呼び掛ける大江さん。同会が課題に掲げる未納金対策にも積極的に取り組む考えだ。選考方法など詳細は同会のホームページで閲覧できる。

(南海日日新聞 2011年(平成23年)11月15日 号 8面に掲載)